雑記 写真

雑、記 ‐7・16

休日と祝日なため、昨日の夕方からNikonの写真機を肩に提げ、街は祇園祭であるから、出かける。フィルム8本、一枚か十枚かいいのが撮れたら、な。






ストリートで歌っている、同じ場所で何年も、二十年以上歌い続けている(ギネス入りしてるとかいう、名物ギターの、おっちゃん、を何枚か撮った。 「いい写真が撮れてたら、贈るよ。」と約束する。

(祭りの)“風景”よりも、どうも人々や人間を撮りたい性分らしく、祭りの日ぐらいなら、と、いろんな人々を撮りまくってしまった。

またある一角には、白い仮面をかぶった一人のストリートマジシャンがいた。十人ぐらいの人だかり。その輪に入りシャッターを切る。客人が想像するトランプのカードを図星であてていくような。そんな芸に客人たちはビビりまくっていた。

夜半間近。
人々が閑散しはじめた頃、行きつけの居酒屋に行く。「うわっ来た!。」カウンター数人に指を差されながら、いつもの調子で客人と戯れる。

ブラジルのサックス吹き、ブルースハープも吹いている30歳ぐらいの若い男がいた。頭ツルツルの図太い体格の。彼もわたしもどきどき、出歩く最には、ブルースハーモニカをポケットに入れているものだから、その日偶然にもそれが重なり、(酒を飲みながら)レッスンを受ける。ついには、、確しかに一枚うわてだった。サックスやトランペット吹きだからマウスピースで訓練していてお手のものだった、呼吸や唇の動きを教えてくれた………わたしは管楽器なんか吹けないから、理屈も実体験もワカラナイ。それでもいつしかハープ仲間ということで意気投合してしまいセッション状態に陥った。周りにも受けがまぁまぁよかったから、まぁいいか、こうした出逢いハプニングはなかなか素敵であるな。と、思った。

‐7・17

その席に一人口髭をはやした古書の店主がいた、その居酒屋マスターからその古書店教えてくれてて、ちょくちょく行っていた古本屋のおやじさんだ。その店主がいてびっくりした。その居酒屋の店客のみんなから、通称「ルパン」と呼ばれ慕われている。どうみても、「老いた次元大介」、に近い気がするが、「ルパンさん、後から、明日(じゃない昼間に、午に)店に行きますから」。と約束する。

白髪の口髭の丸眼鏡のそのおじいさん。(っていったら失礼なんだが)、数年来その方には相当自分も教わってきた。わたしのなかにある、求め、得ようとする、文学や詩・芸術・哲学思想・関連、、嬉しくなり自分が好きで書く詩を携帯で読んでみてもらう。
「こんなんダメだ、全然だ、んなもん却下だ」、と、ケチョンケチョンに嗜められてしまった。
が、、一夜明けて、約束とうり、午に店に出向く。
いろんな話しをしてくれる。

いつか読みたい竹内好さん、ルパンの店主曰く、「中国の埋もれた詩人たちを何人も発掘した人だったよ。他の日本人は読めない。いや中国でも、彼じゃなきゃ読めなかったぐらい、、逆に日本から中国のそうした詩や詩人を紹介した、ぐらい。」と、「そんな。どんな詩だろ、批評したんだろ。」本ありますか?。「今ここにはないな〜、」
そんな話しにちょっと感動してしまった。

パウル・ツェランという詩人の詩集、「雪の区域」 を一冊買った。

いろいろ物色していたら、そのうち一人の客人がきた。店主を介して、その方の企画する写真展、ギャラリー数店舗で大々的に企画するオーナーさん。写真展を年末、毎年やってるから、もしよかったら、どうだ。もしかしたら、詩より向いてるぞ、と、躍らされる。
、まぁ、出展料一万ちょい、アマチュアも学生も集まるレベル。今日撮ったフィルム全部観て考えてみます。笑、連絡先を交換。

帰りの切符をなぜか今日、は、「記念にください」、と駅員に頼み、詩集の栞がわりにした。

  おわり。