2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

クレーの日記

うずめくいろを おもいでせにしあるくみちを とうとぶ、とうとぶはなれるという行為は旅をするクレーの日記 眠れない缶コーヒ片手に あるく夜道を、 とうとぶ、とうとぶ月の色、空の色、雲の色 の混じる彼の水彩を、 思い出しては、夜の雨空を見上げる。 格…

焚書

846 『めも』 仏陀とイエスが交わるとき 南無アーメン 南無阿弥南無 アーメン100万年先の地上に横臥した仏陀 地上から吊るし上げられたれたイエス太陽が血の様に赤く滾り、その年の冬はついに訪れなかった 春の来ぬ間に蠅がわき 卵は殻の中で腐ってゆく …

土台

土台 用意されたものにすがり私がそこで信じていたものがただの幻想であったことがまことに恥ずかしい芸術性は作品のなかには無くむしろ受感する側のほうにあるのかもしれない。受け手の知性感性身体経験、現在。その彼の側でなにかしらの芸術性を芽生えさせ…

深夜にっき

にっき いつまでたったらあの時やこのときやいま 過去←現在化させ未来の絵空事滅ぼしたいコトその折り返しの先にたって生きている。そろっと煉獄の途に煮えたぎる熱情を足下の足裏から ヌルヌルでてくるナニモノか?、を感じる一冊の本を十云年ぶりに読み開…

東北で呑まれたひとりの女だった 久野めぐみ 

部屋のあちこちで考える。立ったり座ったり部屋の灯りをつけたり消したり音楽をかけたりとめたり、記録しているマも魔も、同じ事を考える /8年前、彼の女がこんな言葉をもらした/イラナイ人間ッテイルト思ウ? /誰からかそんなふうに言われた?自分がそう…

むかぁし むかしの そのまた ムカッシ の詩

いつか見た風景 最小で精緻な姿かたち。 燐光、接吻、夢精、震えてる、少年 すぼめる、一つの、白霊の吐く息じゅういちしごのとき、 はてさて、チューヒィラミチシビー貫通する額がさかむけている顔面フード 霞む涙目は白糸紡ぐ頬を、寄せては返す怪呀のほと…