その子の外には ひとひと あめか ふぅているガラガラ ガラガラ となく よる、わたしがあるいたこみちを赤いふくきた女の子がいる そこで落とした 髪とく櫛を 拾い上げ 紅く染まる、ほほにあてガラガラ ガラガラ となく よる、わたしがあるいたこみちをガラガ…

村西警官 ―― おいゲンコウ犯。 FAX状は一体誰が送った？ 話してくれないかな？GENKOU ―― 黙秘（私だ） 警官 ―― なーんでお前の名前がFAXに載っっているんだ？ 警官 ―― けぇええ！！警部。なんか言ってやってくださいよ こいつも 共犯ですよ。 こいつのお友達…

たぁたんだはねをゆるけしやっつけ仕事おぇるひとしな手書き品書きながめて発注串カツおまかせ一品たのむ ほぉほよせ生中かたての立呑屋たい１日１人反省会忘れたとなりのよっぱらいアロハシャツのうみぼうず からむな、からむな 小指たてて「いや、ちょっと…

雨降るよいのなか 傘の柄を回しながら ワイパーワイパーボゥヤ と唱えて歩く 透明なビニル傘が 水車のようにまわっている 帰路の途だ、まっすぐ週末明日の予定は、今朝の仕事のとっかかり ミスった ミスった あぁ かわらぬいつもの、いっぱい、いっぱいが 頭…

立ち止まり腰に手をあて、くるしそうに息を切らす高校生が、再び走りだした、 道路っぷちでふと立ち止まりその様子に気付いて私はあっと気づかされた自分にむかって走っている。到着地点はどこにあっても、走り出すあの瞬間自分にむかって走ってる。走り出す…

とおくの出水が玄関まえ、そっこうながれてきこえ音のする風は窓を吹き抜け、寝ずの間に寝そべったなにしにここへ？ひきよせられ転がりこんだか本をめくるぺぇじ、アウトラインをかき写す道すがら、今まで歩けば看板読むくせ、そつくりなひらひら手のひら、…

のむのむのむのふりかけ、のむの、たまこをのむの。夜汽車よきしゃよき、しゃりんころがしよのよのよ。あさになったらひのひのてのひら、ひろげてのむの。 GENKOUせにかほる、かぜがごがつのよるきずをうずかせ、なびおとがする カタカタ、カタカタみぎかた…

ナテカみずうみ背にし よみがえり歩み寄る アルフォンシーナアルルの嘆きを こめかみより 聞き取り さやけし水音を 目のうちに 吸いあげいつともしれず 夜鷹のイカロスが アマてから降り降りた。葡萄の葉裏がよくみえた。