外から見ると冷静に見えるのですね。 “理”よりも“情”が先行した、感情の対立や、価値観の違いや、それぞれの主義主張や、問題解決の努力がなんら見えず、その場しのぎです。それは、大衆社会を支配するための常套手段。と聞きます。 昔、1969年頃ですか、市民運動がやむなく挫折し、残った者らが暴力闘争を展開し、公衆の意識が反戦から反左翼へと変化した市民運動が、こうして日本で消えた。 シールドの若い学生運動諸君、そうならないようくれぐれも と、 京大吉田講堂に集う若者に握手し、その旨を伝えた 。

その集いで京大のある教授が、長田弘のあべこべの詩を読んでくれた

▽ 「ねむりのもりのはなし」長田弘

いまはむかし あるところに 
あべこべの くにがあったんだ
はれたひは どしゃぶりで 
あめのひは からりとはれていた

そらには きのねっこ 
つちのなかには ほし
とおくは とってもちかくって 
ちかくが とってもとおかった

うつくしいものが みにくい 
みにくいものが うつくしい
わらうときには おこるんだ 
おこるときには わらうんだ

みるときには めをつぶる 
めをあけても なにもみえない
あたまは じめんにくっつけて 
あしで かんがえなくちゃいけない

きのない もりでは 
はねを なくした てんしを
てんしをなくした 
はねが さがしていた

はなが さけんでいた 
ひとは だまっていた
ことばに いみがなかった 
いみには ことばが なかった

つよいのは もろい 
もろいのが つよい
ただしいは まちがっていて 
まちがいが ただしかった

うそが ほんとうのことで 
ほんとうのことが うそだった
あべこべの くにがあったんだ 
いまは むかし あるところに

明日か今日あんなあべこべ安保法が強行採決されるだろう、だがな、憲法逸脱で、あんな、安倍の趣味が押し通される筈もない。歴史が判断するだろう。



https://m.youtube.com/watch?v=S-AtOlcWGsg