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おんころころ せんだり
まとうぎ そわか

おん まいたれいあ そわか

おん ばざら たらまぎりく

雲の井の電気がせばめられ、歩く眼を閉じるように、犬の吠声が高く、宅地の街にテンポよく流れてる

群雲の木箸を仰ぎ見
整え目隠し

空が禿げている
だから坂のうえ
自分の髪を剃ったから

何だろうこの石の跡
光に見えて握る

目の離れかたよう
怪訝雑誌のコンビニ店長




メモうつすノトからカタカタ、水からノドと目と耳と、二足獣で事足りる

雨上がりの川床は地表に増し、滝飛沫の鳴る音の方へ、焼けだだれた、内臓に力強く穴があく

遠くへ誘う夏の夜に、忘れないでおきたい、インクが途切れている、人のおべんちゃらをヘラヘラ咥む戯れ言を、鷺の一本脚が三つ蹄でしっかり川床を踏みながら、抜き打ちに、尖った嘴を、川下に流れていく、銀縁眼鏡をかけて、川下に流れて、、、両の目耳に挟まれた明かりが、滝飛沫の下にいてこそ眺められるもの。音のくだりだけしか聴こえないこと、あとからそう思いしり、おい鴨おい鷺、空より参る水鳥たち、
雨あがりの川床は嵩を徐々に増しても、川下へ流れる、