シラミ

  


  生前の酔ひを示して 唄う
  死性につきオマエと 唄う
  あとがきに執筆された
  誰にも読ませられぬ頭の遊びを
  青くひきつった路上の多群れから
  背徳の面を被ったトドがサー

  西脇も巌谷も俺は」知らない
  俺は 人という一切の離人
  いとわぬままにシラミのように
  両傍の耳に這い入る脳髄の縄
  蒼く引きつった夜のほのかな空が
  堅牢な壁をあぶりだす 
  黒く焦げた内臓を
  手繰り寄せ、これくらいの大きさで
  やってくんだ、と思う

2012年7月16日、

今年でもう38
もうそんな歳か
http://www.youtube.com/watch?v=Y6-yct3IBjU
まぁあんまり関係ないわけね
大っ嫌いな言葉は青春だとか夢だとか
どいつもこいつもいつもの休みが終わり
ようやく夏が来た
蝉が森の藪で鳴きはじめていた。
新しい季節が俺にはあんまり関係のない
ことに思ひ少しがっかりした
梨木の神社を歩いた。たくさんたくさんの緑があった
歩きながらジャブをかまし樹木に拳の皮なめし
木を観ておらずただただ己れを観ていた。相変わらずに
順繰り順繰り幹を回りを廻り
知恩の蛸烏賊星人がひたいを
ぶってぶつかり合うた
http://www.youtube.com/watch?v=84i7zQ_ACnU&feature=related

/オワリ ネル/