ロマ 

 世界を旅したロマたちの音楽です。全部見ますと30分はゆうにかかります。長いです 興味のない人は食傷気味になると思います。彼らのルーツをFILMに収める監督、トニ・ガトレフの映画です。壮大な音楽叙事詩 ラッチョ・ドローム「よい旅を」からシーンをいくつか抜粋しました。長いです どこかつまんで聴いてみてください。インド、エジプト、トルコ、ルーマニア、フランス、ハンガリチェコ、イタリア、スペイン、・・・14世紀ぐらいからだろうかジプシーと呼ばれた人々、遊牧し貴金属や日用の生活雑貨をこしらえながら売って歩く人々。お金もちの祝婚や町や村の祝祭の折に音楽を披露し出向く人々。長い歴史をたどり彼らの音楽がヨーロッパを席巻しました。流浪の民を小学校時分歌った記憶があったのですが、あのジプシーです。ロマの人々を英語圏ではジプシーと呼びますがEGYPTIANという勝手な派生語です。あとで述べますが決して民族音楽といういちジャンルでひとくくりに語ることができるものではありません。歴史的にも大陸的にも裾野が広いですもの。



 ちょっとオフレコですけど、(読むな危険!)天才と自称する↑↑のコラム二ストの方へ、世界を渡り歩いていたのなら、あんな↑↑のつまらない凡人の私でも誰でもわかる環境音楽を紹介するよりも是非、紀行文を書いてほしいものです。加えてジャーナリスティックな知見から面白くコラムは読みましたのですが、美術に関する中身はもう、ちゃんちゃら です。はい
まだそのへん記事があまりに少ないからなのかもしれないですが美術批評がご専門ときいて果たして本当なのか?これで大丈夫なのだろうか?喰っていけるのか?転向したほうがよいのでは?と思っちゃいます。
 胸を張って世界に紹介できる日本の画人のもと、30過ぎのオッサンが一からデッサンをし、70年代後期〜90年代前期の(まだまだまともだった頃の)美術手帳を譲り受け、これを読んでもっと勉強しろ!などとある人にも言われ、枕元で読み開いている私としましては、かたや世界で活躍する幾人もの現代美術作家らの 眼、批評 彼らの発する言語を聞いている私としましては もう… ちゃんちゃら だめだこりゃぁと言いたくなるのです。すいません言葉が過ぎました。一度メールでも手紙でも(生で出会ってでも)喧喧とやりとりする機会があれば、一興かも。美術に関しては熱く語れる一人として記憶にとどめておいてほしいものです。スルメイカかな?そんな文字形態を見ながらあなたのお名前が少し滑稽な文字に見えて、あなたの存在も憎めそうにありません。気になるサイト首脳陣の一人です。以上オフレコでした、(読むな危険!)





      では、ラッッチョドローム よいたびを

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http://www.youtube.com/watch_popup?v=T1OgSlUxcMQ&vq=medium#t=36

サリーで踊れるいつかのあたし
夢見る少女が
砂の上をくるくる回り
真似ていく
その踊りにみとれる
少年は負けじと
歌唱を披露する



http://www.youtube.com/watch_popup?v=FV8trqxz2t0&vq=medium
めかしこむ女たち、ターバンを巻く男たち、人々が十重に集まり、いよいよ、夜が更けていく。火を囲い、婚礼の儀がはじまる。
天才機知の並み外れたインド爺、野郎のその新郎は、夜空の月に手をかざし、身ぶり手ぶりで口説いている。若い生娘の御前で愛の歌を謳いあげる。




http://www.youtube.com/watch_popup?v=1Jn7YShdnSk&vq=medium
エジプト 
羊飼いの少年がモスクの屋根をよじのぼり
大人たちの隠れた遊びをのぞき込む。
女性のたくましい足が床を踏み鳴らす
ベリーダンスの腰つきでまさぐり合い
説教じみた男が絡んでくる
楽しげな宴を外で
耳を済ませて歌う
子供たちがいる



http://www.youtube.com/watch_popup?v=MLnZhJxAyoo&vq=medium

ポーランドの楽団たち、悲しそうな母親を慰めようと
笑いをさそう、その子の演技もなかなかである。




http://www.youtube.com/watch_popup?v=GJ5yItOCSEM&vq=medium
ロマ族ももまた、ホロコーストで大量虐殺された歴史がある。
DEEP FOEREST の テクノユニットがこの歌を有名にした。
とても悲しい旋律が美しく、耳にのこる。


   アウシュビッツの餓死
  巨大な小屋に閉じ込められ
  アウシュビッツの過酷な世界
  パンのひとかけらも見つからず
  生きる望みはなく
  死だけはちかくにいる
  黒い鳥が私の心臓を突き




http://www.youtube.com/watch_popup?v=BQn6Qb-9mD8&vq=medium
ルーマニア

シーンの後ろで馬が森をかけていく 列車が旅する




http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=0SbnIO4fcCI

イースターの祝いの日、教会の石室の聖母に口づけをする
ギタリストたち すばらしい響きのアンサンブルののち
教会で祈られ、人々に担がれ、聖母マリアは海に運ばれる
イタリアのロマに伝わる特異な儀式

パーティのテーブル席では彼らの
セッションが行われている






http://www.youtube.com/watch?v=818mK_W8naQ&feature=related
スペイン アンダルシア地方にカンテホンドを伝えたロマの人々
がのちにフラメンコとなる

ラサァ ラサァ
観客の掛け声に
恰幅のよい老婦人がむっくりたちあがる 
その静謐なダンスにみんな固唾を呑む
ラサァ ラサァ
なんともいえない彼女の踊りは
腹と腰の据わった日本の踊る舞いにも近い、


おまけ
http://www.youtube.com/watch?v=avNyvRyaDwo

爺さん片手にグラス、片手に鋏持ち、歌い祈る 
痙攣しているスーフィーの女の踊り






大陸を征した彼らの音楽がどれだけヨーロッパに影響を与えたか
計り知れません。ブラスバンドはじめ、クラッシック カンツォーネブルーグラス、JAZZのなかにも、ロマの無名の人々たちの築いてきた音楽的素質が、今でも取り込まれています。本物だからです。陸の孤島、日本ではなじみの薄い音楽ですが根深く継がれていく人々の、その血の、そのリズムにこそ、 本物が残ると 気がしています。日本の音楽は今そのコアな要素がまったく骨抜きにされていると私は憂いております。日本の美術などは、もうそれと同じで、スカスカのフワフワした空気人形やプラモデルばかりが大衆うけしており、ですが、いずれ消えます。まったく残りません。あんなものは。もはや壊滅的であるとさへ思っています。私は相当に憂いを感じております。では、日本の文学は果たしてどうなんだろうか?そのへん大丈夫なのか?それは、なんとも私にはわかりませんけれども。以上、食傷気味だったかもしれないですが、観てくれた方、読んでくれた方 、どうも、ありがとうございました。