歴史のなかに歌が、歌のなかに歴史が、ある。

 歌がとてもものがなしく
 なにか深いものを旋律に宿していた

ピエール・ファッチ フランス
http://www.youtube.com/watch?v=lRlmA1d1Rwo

Banks Of The Nile (ナイルの岸辺)
イギリスのFolk Lore(民謡) 
を紹介してみる。

なんだろう?この曲は?
いつのころからひどく気になっていた。
なにか云われがありはしないか?、と
いろいろあたってみる。

いつ頃から人々のあいだで歌われるようになったのか?
じつのところまだ筆者はわからない。
訳詞を翻訳してみると、
エジプトへ赴くひとりのイギリス兵のお話しだった、
彼と恋人との別れの哀歌、だった。
ナイルの岸辺にて、彼岸と此岸を流れる歌とチェロ

詩歌の舞台は、、ナポレオンの時代、18世紀末。
英仏が植民地の覇権を争っていた時代、ナポレオンがエジプトに遠征する
これを阻止せんとばかりにイギリスは(ナイルの戦い1798)で勝利する。
この勝利によってアフリカ領土の植民地化をイギリスは有利にさせる。
  歴史資料集(東方出版)より    

ナポレオンは革命の子と称されるがこれには二つの意味がある。ひとつは
フランス革命の後継者の意味で、革命の混乱と外圧とから守り、次の時代への
橋渡しの役を果たした。もうひとつは、軍事独裁者として彼は革命の否定者
であり、破壊者であった。華やかに語られるナポレオン戦争は何百万という
兵士が血を流し、栄光の影には尊い犠牲の参列があった。フランス革命以前
の戦争をはるかにしのぐ、間断なき人命損失の繰り返しであった
  ナポレオンの戦争(講談社)より  



同じ歌だが、はじめて知る女性シンガー・ソングライタ。
サンデー・デ二―
 Fotheringay [Sandy Denny] イギリス 1970
http://www.youtube.com/watch?v=zBSmR7fhNsk&feature=related

同じ歌だが学祭ステージか???不明 
http://www.youtube.com/watch?v=vRPLy6360ps&feature=player_embedded

歌詞付き、ナイルの海戦風景と歌とが流れる
http://www.youtube.com/watch?v=3E0OrqXjq5c&feature=related


以下 歌詞

    Banks Of The Nile  ナイルの岸辺



おお、聞け! ドラムは打ちます、私の愛、もうこれ以上はいてられない
ラッパの角がはっきり聞こえている。そうして我々は進軍しながら去っていく
私たちは ポーツマス* に命じられナイルの岸辺の英国陸軍に加わることとなる
Oh hark! the drums do beat、 my love no longer can we stay.
The bugle-horns are sounding clear、 and we must march away.
We're ordered down to Portsmouth * and it's many is the weary mile.
To join the British Army on the banks of the Nile. (* イギリス南端の軍港)


おお、ウィリー(最もいとしいウィリー)、悲嘆するままここにいてはいけない、
私が生まれた日を、私は呪ってはいけないない、悔いてはいけない
私たちの愛は、私の人生が手放されることを望んでいるのです。
だから、私は ホーム(その最もいとしい愛)にとどまることでしょう。
そしてまた、あなたの妻となることでしょう。
Oh Willie、 dearest Willie、 don't leave me here to mourn、
Don't make me curse and rue the day that ever I was born.
For the parting of our love would be like parting with my life.
So stay at home、 my dearest love、 and I will be your wife.


おお、ナンシー、最も親愛なるナンシー でも確かにそうはならないでしょう。
政府は命じました。また、我々は行かざるをえません。
政府は命じました、そして 女王は我々に武器を与えるのです
また、私は外国の土地で貢献するため(私の愛は)宣告する義務があるのです。
Oh my Nancy、 dearest Nancy、 sure that will never do.
The government has ordered、and we are bound to go.
The government has ordered、and the Queen she gives command.
And I am bound on oath、 my love、 to serve in a foreign land.


しかし、おお、私は黄色の髪のを切りましょう。そして、
私はあなたと一緒に参りましょう。
私は軍服を着。私もエジプトを観るでしょう
私は進軍します 旗のもとに、運命のうちに微笑みながら、
また、私たちはナイルの岸辺で互いを慰めるでしょう。
Oh、 but I'll cut off my yellow hair、 and I'll go along with you.
I'll dress myself in uniform、 and I'll see Egypt too.
I'll march beneath your banner while fortune it do smile、
And we'll comfort one another on the banks of the Nile.


しかし、あなたのあまりにほっそりとした腰、そのあまりにも小さな手指。 
エジプトの蒸し暑い太陽では、その赤らんだ頬さへそがれるだろう
大砲ががらがら音を立てるところで、弾丸が飛ぶとき、
また、銀のトランペットは陰気な叫びを隠すのに高らかに鳴り響かせる
But your waist it is too slender、 and your fingers they are too small.
In the sultry suns of Egypt your rosy cheeks would spoil.
Where the cannons they do rattle、 when the bullets they do fly、
And the silver trumpets sound so loud to hide the dismal cries.


おお、たたられた、それらの残酷な戦争である、常に、それらは始まりました、
のために、それらは我が国から精悍な男たちを奪いました、。
それらは私たちから勇敢な人たちの与えた体 その恋人たちを、奪いました、、
ナイルの岸辺の、乾燥した砂漠の上で。
Oh cursed be those cruel wars、 that ever they began、
For they have robbed our country of many the handsome men.
They've robbed us of our sweethearts while their bodies they feed the lions、
On the dry and sandy deserts which are the banks of the Nile.





owari