**

かかとの鳴るブーツが身軽に角を曲がります

ほとほとと花と水とが匂いたつ行路を夜過ぎ

石垣に並んだパイプの口から漏らした水の先

グランドピアノ脇に写る譜面が二つに割れる

トラデルシアトラヴィシア南から吹く風釦釦


***

よろよろよろめいてよろよろと座り込む手にとる一輪の野の花も 土につまずく小さく転がる紫露草の葉がフラワーフープを幾重にも腰に巻きつけ車輪のように浮かせている 花は思わずよろめく手向けた花弁の襞のもうひとつ奥のリム 坎から芯髄を覗かせている 

****

山むこうに山がありむこうにもまた山がある

道の先には道がありその先にもまた道がある

花のなかに花がありなかにもひとつ花がある

君の奥には奥があり奥の奥にもまだ君がいる

私を知らない人を知る人を知らない私を知る

..........
.........
........
.......
......
.....
....
...
..
.

:changed=1:image:w360:left]



http://f.hatena.ne.jp/mobile/a-rimbaud2patti3genkou437/20160506234000?changed=1


..........
.........
........
.......
......
.....
....
...
..
.

コトバにはついに
オト(音)たちの(母たち)の
子どもたちの耳の奥の 緒から
生まれでたもの

岩の割れ目から湧き出てくる
瞳の割れ目からにじみ出る水
万象にひとつの亜種へと
めくるめくページ
ワタシのソラに
潜められた
おとがい
父のたたく
ノックする
春の木芽をにぎっている
あ・け・て・い・く


お蚕さまと くわのみの クミちゃんへのトリラブユーto 

・・・・ 朝に絹
繭を破る真白な幼虫
お蚕さまの食む桑の葉
手折りの枝にワサワサと
両手いっぱい持ちながら
養蚕農の、蚕室の
二階の屋根裏へと駆け昇る
原野クミ子ちゃんと一緒に
お蚕さまに桑の葉を食べさせるために
一緒に集めた桑の葉を持っていく

蚕室の棚の網にはびっしりと張り付く虫たちに
桑の葉を置いていく、するとすぐにも室内は
騒然とし始める

ワサワサワサワサワサワサワサ

芋虫たちがワサワサと葉を食む
音を立てながら食べている



川のせせらぎを聞きながら
、   
懐古の、宇宙の脈動を 
あの 真白く包む ゴムの這う幼虫たちが
霊質を 通気する※

私の耳元の風に誘ってくる
貪欲なまでの 命を食む 蚕のの蠢きが
川のせせらぎに流れていた

 ※
 「通ず」は、通ると通う、
  貫く、ゆきわたる 
 「気」は気持ちという心のはたらき
  ちがる、いきおい
  万物が育つための根源力

  それは  
  わたしの過
  わたしの古
  わたしの蚕
  わたしの命
  わたしの葉
  わたしの川
  わたしの畑
  わたしの土
  わたしの石
  わたしの爪
  わたしの目
  わたしの色
  わたしの皮
  わたしの骨
  わたしの火
  わたしの地
  わたしの血
  わたしのだ
  ・・・・
  わたしのだ
  ・・・・
  、それは


 蚕室の棚の一枚一枚の網にびっしり
 ‥黴‥吹く‥字が
 
############################
## ゝ巛巫山幺彡汝 ########
##亠巛个从鬯夊丱爿歹爻 ####
# c巛・・・・从幺屮巛巫 ### 
# ・彡亠个丱 ##############
# ゝc・((((((((((.()ゝ 丗##
# c・))<((((()))))<:丗丗丗#
############################



ひとひと あめが  ふぅていた
ガラガラ ガラガラ 砂利の敷かれた
常軌の川 窓一面に桑の葉畑がひろがっていた
あのころを思い浮かべて歩いていた

赤い服をきたクミ子ちゃんが どこか
道行きに落とした黄色いゴムつきの帽子
拾い 名前を確かめ
紅く染まる頬におしあてた
ガラガラ ガラガラ となく今宵の雨に
傘をさす ガラガラ となく今宵の雨に 
私がが園児だったころの歩いたこみちを
ガラガラ ガラガラとなく通園の途中の
あるいたこみちを
服をきていた
原野クミちゃんの帽子は
畦の田んぼの土手に
静かに放り投げたっけか 


桑の木が畑一面にひろがっている
ガラガラ ガラガラ となる雨音を

幼稚園児の黄色いカバンを肩にかけ 
鈴をぶら下げ 路の途をたどりつも
ガラガラと鳴く夜の川路を歩きつも
ササラホウサラ砂の上を遊んでいる



http://nipponmukasibanasi.seesaa.net/article/384516576.html



:).