よきよきやよき、われもこう、
よきよきやよき、われもこう


かなしみはゆうべのことのようだ、見上げれば月は、ほほ笑む、ぼくらを眺めている、はずだがきょうは雲隠れだっ。

のきしたにうずくまるこどもがいた。どうしたのだろうか?とちかづいてみると、なんだか…ただのガーデニングの花が鉢に植えられていた。

フーン、おどろき
あぁただの幻想
「でも、それ、見てるんでしょ?」

歩けば所々でイリュミナシオンがまたたいている
こどものみたけしきが
音のない路地から
きこえてくる
この静けさがたまらない

ひとつの物事をじっくり仕込むときだ。寒いヨキであれば温められるものがあるだろうから。

ヘドホンをもいちど、両の耳にふさぐ、軽快なアドリブギターにめぐりあう、ラジオを聞く。

じっくり仕込むことのできる寒きよき、
よきよきやよき、
よきよきやよき、
よきよきやよき、
われもこう

帰途少し着込みすぎたな
暖かい師走のひととき。