画にむけての、闔(とびら)、 冊子 いちぺ

絵画の終焉に残された密なる呪いは
その後ちに新たなアート行為為人となり
現代の価値人間文化を超えゆかんと
未知なる画のあらん限りの実相場を
いずれ顕現せしめはじめる筈である
画の領域はいまだ未開拓であるのだ
画を人間文化から広げるのではなく
己の有限者としての創造(生命)に
不覚者の画が存在せしめているのだ
稠密な今は無き闔を抉じ開けていく